本作は試写会が当たったので、観てきました♪私は「危険なプロット」から大の大のフランソワ・オゾン監督のファンであり、ずっと新作を待っていました!しかも今作は「17歳」で初映画出演作品とは思えない堂々たる演技でセザールの有望女優賞にもノミネートされた女優マリーヌ・ヴァクトと4年ぶりにタッグを組んでの公開だったので、彼女の俳優としての成長を見たかった。そして何よりもこのブログの副タイトルにもなっている、私は“ふたご”なのです!好き✖好きが多すぎて、いつも見逃せない監督です。
あらすじ
原因不明の腹痛に悩まされるクロエは、精神分析医ポールの元を訪れる。穏やかなカウンセリングにより痛みから解放されたクロエは、ポールと恋に落ち、同居を始める。そんなある日、クロエは街でポールそっくりの男と出会う。ルイと名乗る男はポールと双子で、しかも同じ精神分析医だという。なぜポールはルイの存在を隠しているのか?真実を突き止めるためルイの診察室に通い始めたクロエは、優しいポールと違って傲慢で挑発的なルイに惹きつけられていく…。
出演・監督
監督・脚本:フランソワ・オゾン
原作:ジョイス・キャロル・オーツ
出演者:マリーヌ・ヴァクト ジェレミー・レニエ ジャクリーン・ビセット ミリアム・ボワイエ ドミニク・レイモン
【鬼才フランソワ・オゾン監督】映画「2重螺旋の恋人」の感想・ネタバレなし
それでは、ここから 感想・ネタバレなし の見どころを紹介していきます。
監督もふたごなの?と思わせるようなリアル感!
今回も魅せてくれました、オゾン監督!ふたごで映画好きなら、ふたごをテーマにした作品は割と他の人より見ていると思いますが、この作品は見事です。監督自身、相当リサーチしたと思う。ふたごの結束感とライバル感、仲が良いようで複雑な時がある。かと思えば、毎日電話しても一切けんかしない友好関係が満潮の時期もあったりと、ふたりの間にある微妙なバランスの波を絶妙によく映像に落とし込んだと思う。結末、真相も明らかになったような、なっていないような。。。そういう部分も含めてふたごの神秘性を表しているようで、せびゃん(←フランス語で良かったと言いたい)でした。
華麗なるストーリー展開に”オゾン監督らしい映像美“で魅せる!
また何と言っても結婚した彼がふたごであったことを、新婚生活が始まってから知るという衝撃の事実。それだけでも、おったまげーな感じであるのに、まさかのクロエ自身もふたごとして生まれてくる可能性があったという、華麗なるストーリー展開。もうめちゃくちゃだー!これからどうなるのー!と思う間なく、怒涛の勢いで、オゾン監督らしい映像美と音楽をテンポ良すぎるくらいに織り交ぜて、ゼットコースター並みに主人公が真実に向かって突き進んでいくところにはめちゃめちゃ見どころです。
とにかく、主演女優マリーヌ・バクトがめちゃキレイ!
やっぱりマリーヌ・ヴァクトがきれい!「17歳」出演時のロングヘア―を今作ではバッサ切ってショートカットになり、彼女のスッとしたあごから首のラインがより際立ってきれい!ラインも素晴らしいのですが、彼女のブルーアイズにはやられちゃいます。彼女のうっすら微笑み、じっと男性を見つめる目は、こっちまでクラッとします。すべてを吸い寄せるように惹きつけてしまう魅力、目力、もはやここまできたら魔力?があるのは、今のところ思いつく俳優は彼女以外にいないと思う!
【鬼才フランソワ・オゾン監督】 映画「2重螺旋の恋人」の感想・ネタバレなし まとめ・最後に
いつも映像美と奇抜なストーリー展開で楽しませてくれるオゾン監督の作品は大好きですが、人の内面に潜む暗いじめじめした感情をただ表面的に分かりやすく描くのではなくて、登場人物たちの含みのある複雑な会話のやり取りを縦横無尽に展開していき、多方向から徐々に心情を表現する見せ方はいつも脱帽します。一見分かりにくいようだけれど、よく考えれば現実社会でも時系列がキレイで分かりやすい会話ばかりだけで人生進むことなんて、ほとんどない。その複雑に絡み合う人間関係をまた複雑に表現することを躊躇しない監督の姿勢は単純にすごい!と思います。これかもシネマファンを楽しませてくれるはず!
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